びんご・備後
2009年の秋、ビーグル犬を飼うことが決まったとき、
「ビ」のつく名前にしようということになりました。
ちょうどその年の9月に瀬戸内海を旅して、その美しさに魅入られた後でした。
備前か備中か備後がいいね、となり、「備後」だったら、ビンゴ=「当たり」で楽しい犬になりそう、
ということで名前が決まったのです。
名は体を現すとは、よく言ったもので、元気でおもしろい犬で、毎日笑わせてもらっています。
散歩で会う方も名まえを覚えてくださって、
我々を見かけると「びんご!」と声をかけてくれるのはちょっと嬉しいものです。
ビーグル犬は英国発祥の猟犬で、うさぎ狩りを得意とする犬種。
集団行動ができる犬で、丈夫で体力がある。
目がおおきくてアイラインがくっきり、睫毛が茶色なので、やっぱり洋犬なんだな~と思います。
毛あしが短く、手入れも楽でトリミングに連れて行く必要がない。
濡れたタオルでゴシゴシふけばキレイになるため飼い易いです。
猟犬なので、鳴き声が無駄にひびくのが、たまにきず。
遊んで欲しいくらいで、そこまで絶叫しなくても、と思ってしまうけど、
獲物を見つけた時に知らせるための特性なので文句は言えないものです。
内臓の配置が人間に近いため動物実験に多用されている犬種ということを聞いて、
少し悲しい気持ちになってしまったこともあります。
デレビドラマの『医龍』でもそのことにまつわるエピソードがありました。
スヌーピーのモデルは、作家のチャールズ・M・シュルツさんがご自身で飼っていたビーグル犬です。
私がビーグル犬を飼ったのを知った弟に「お姉さんスヌーピー好きだったもんね」と言われて、
初めて知りました。
その時は、びんごの毛並みは黒白じゃなくて茶色なんだけどな~と思いましたが、
後日、友人にその話をしたら、
スヌーピーは新聞の連載だったためモノクロでスタートして、耳が黒、身体は白。
カラーになってもスヌーピーだけはそのままの色で描かれたということを教えてくれました。
スヌーピーは、新聞の日曜版の連載マンガで長きにわたって愛されてきました。
その魅力は「ピーナッツ」の仲間、子どもたちの世界で起きるエピソードのあれこれ。
あのなんということのない日常のつぶやきの中にある味のある哲学的なひと言。
今のツイッターやLINEのやりとりのおもしろさにも通じているような気がします。
日本語版の翻訳は長きに渡って詩人の谷川俊太郎さんが手がけました。
日本での普及は間違いなく谷川さんの言葉のすばらしさのおかげだと思います。
スヌーピーと仲間たちの素朴な問いかけや、シュールな対話は、生活を楽しくしてくれるものです。
多くを語らずとも、深くものごとを捉えているところが魅力で、まねしたいなあと思っています。
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