「学習・成長」には経験が不可欠
人が成長していくたためには、ある経験が必要のようです。
米国の研究所ロミンガー社 (Lombardo/Eichinger)が、優れたマネジャーの成長のきっかけとなった要因を調査すると、70%が直接の経験、20%が薫陶(上役の教えなど)、10%が研修・書籍であることがわかりました。
驚くべきことというか、やっぱりというか、私が携わっている「研修」の影響力はこんなものだったということです。皆さんも、コンサルタントには過大な期待は抱かない方がよいということかもしれませんね。
ただし、その経験は、慣れ親しんだホームグラウンドでよりも、頼れる人や味方もいない敵地に乗り込むかのようなアウェイ意識を感じる場がより効果的とのことです。思ってもいなかった想定外の刺激的な場に立たされてこそ、普段使っていない脳細胞をフル回転させながら集中し、何か新しい発見があるのだと思います。
一方、誰もがそういった場を経験すると「学習・成長」できるのか?と言えば、そうではないんでしょうね。もし、そうであれば、一人ひとりについて、今まで経験したことのない仕事や職場に異動させ続ければ良いわけですから、少々リスクはあるかもしれませんが、人材育成ということに限れば難しいことではなくなります。同じような経験をしても、それを活かす人と生かせない人がいますよね。
そこには、学び方、つまり、経験を自分のものにしていくためのコツというものがあると思われます。学習・成長できる人は、このコツを身につけているんだと思います。
次回は、そのコツについて考えてみたいと思います。
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