若手経営塾での学習と成長
AMWは金融機関の若手経営者を対象とした経営塾を担当させていただいています。
今日はある信用金庫で取り組んでいる全8日間の経営塾の中で実施した「経営シミュレーション」についてです。体験からの学習と成長が非常に感じられる内容となりました。
これまでも経営シミュレーションの内容はご紹介してきました。コンピュータを活用して5~7名でそれぞれの会社を経営し、模擬的な市場を構成して競争を行うものです。販売、製造、人事、財務、開発などの25に及ぶ意思決定を行うと、その結果は期毎に業績数値としてアウトプットされるプログラムになっています。
また、単にコンピュータを活用するだけでなく、経営活動の中で最も複雑な要素を含む人間的側面も考慮に入れ、経営における現実的写実性を持たせたプログラムにデザインしています。
今回ご紹介したいのは、この中で行われる人間的側面についてです。
経営チームは、しっかり機能しているか?情報収集はできているか?事業計画はしっかりできているか?その計画を実行するだけの資金繰りは大丈夫か?などをコンサルタントからのファシリテーションやコンサルタントとの直接のやり取りの中で気づいていきます。
写真は、代表が「信用金庫」役になりきって、融資を受けたい経営者との面談場面です。計画の妥当性や資金繰りについて質問、確認しています。
非常に厳しい「信用金庫」役だったという評判でした。
参加者には、信用金庫の融資先経営者だけでなく、その信用金庫の若手職員も参加しています。
その信用金庫の職員に言わせると「経営者にとって金融機関の人間は怖い存在なのですね」「経営者としっかり向き合うスタンスが必要だと感じました」「経営者の夢やビジョンをしっかり聞いて、事業を一緒に考えていくことが事業性融資だと思いました」といった感想で、経営者の共感的理解ができたようです。
講座終了後は懇親会でしたが、そこには信用金庫の理事長、常務理事もお越しになりました。
今回の懇親会は、これまでと一味ちがって、懇親会のなかで、経営シミュレーションで経営した結果を発表する「株主総会」も実施しました。参加者の皆さんが熱く語る様は、非常に感動的でした。
翌日理事長が喜んでいたとご連絡をいただき、実施した私たちも非常に嬉しかったです。
こうした取り組みをすることで、日本をもっと良い国にしたいと思っています。
コラムに対するコメントなど何なりとお寄せ下さい。
コメントはこちらから