キャリアとは何か。
キャリアコンサルティングの勉強を通じて、
あらためて「キャリア」ということを考えさせられています。
昔は公務員の出世する管理職、みたいなイメージの言葉でした。
いつのまにか民間、というか、
個人の仕事に対する生涯の取り組みにまつわること、
経歴、経験、仕事、職業…、を意味する概念として
日本語の中に居所を得ているように思います。
これから働く新卒の学生から、
仕事を通じて自分の夢の実現を目指している人、
こつこつと技術を積み重ねている人、
結婚や出産を機に働き方を見直す人、
組織を守り、自分の家族を守る人、
今は仕事の場を得ていない人、
お金をもらっていないけれど、いろいろな役目がある人、
定年を控え、次の仕事を考えている人、などなど
100人100様のさまざまなキャリアがあります。
キャリアコンサルティングの渡辺美枝子先生は、
「キャリアとは生き様である」、とおっしゃっています。
リンダ・グラットンさんの『ライフ・シフト』という
次世代の社会の在り方についてのご提案を鑑みると。
これから我々は、人生100年を超える可能性もふまえ、
”生涯仕事をする人生”というものを
考えていくことを問われているのだと思います。
そして、そのことは、
大学の就職課や会社の人事部やハローワークや
厚生労働省が考えてくれるのではなく、
自分自身で志し、悩み、模索し、決心しなければならないことなのです。
仕事を探している人、
組織の中で働いている人、
今の仕事とは違う新しい生き方を考えている人。
人々のキャリア問題の自律性を支援するのが
キャリアコンサルタントの役割です。
さまざまな仕事の可能性と
人と仕事をつなぐ方法についての支援をするために
キャリアコンサルティング講座では、
心理学、社会学の理論を学びます。
これらのアカデミックな情報や知識を「知恵」に変えるのが、
キャリアコンサルティングの領域だと感じました。
キャリアとは何か。
ワークライフ・バランス、ダイバーシティや
働き方改革が社会の課題になっている今、
新しい制度をつくることの一方で、
個人のキャリアについてのリテラシーを
多角的な視点をふまえた上で向上させる必要性が
あるのではないでしょうか。
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